倉庫シェアリングのsouco、2024年問題の対策として最適な中継拠点算出システムをリリース
株式会社souco(本社:東京都千代田区、代表取締役:中原 久根人、以下souco社)は、物流の2024年問題の対策として中継輸送や拠点の見直しに活用可能な、「拠点最適化エンジン Optis(オプティス)」(以下Optis)を9月20日に提供開始したことをお知らせします。
▼Optisの詳細ページ
https://www.souco.space/optis/
■2024年問題が抱える課題と対策
2024年4月1日以降、働き方改革関連法の施行により、トラックドライバーの労働時間が制限され、1日に運べる荷物の量や距離が減少すると言われています。物流の持続可能性を確保するために、限られた輸送リソースを効率的に分配し、2024年問題の対策として中継輸送やDC/TCなどの既存拠点配置の見直しが重要視されています。
■中継輸送とは
中継輸送とは、1つの輸送工程を複数人のドライバーが分担する輸送方式で、主に下記の3種類が挙げられます。
1.トレーラー・トラクター方式
中継拠点でトラクターの交換を行う方式です。中継にかかる作業時間が短時間で済むものの、けん引免許を持つドライバーが必要です。
2.貨物積替え方式
中継拠点でトラック同士の貨物を積み替える方式です。積替えのために作業時間が発生するものの、ドライバーがトラックを乗り換える必要はありません。
3.ドライバー交代方式
中継拠点でトラックを乗り換えてドライバーが交代する方式です。場合によっては他のトラック事業者の車両を運転することになるものの、中間地点での荷役作業が不要で短時間で済みます。
これらの方式で中継輸送を実現するためにはトラクター交換や積替え等の作業を行える適切な中継拠点が必要となりますが、中継拠点を新しく用意するには、建設費用などの初期コストがかかります。
■Optisでできること
souco社は、中継拠点の配置に関する負担を軽減するため、soucoにてシェアリング可能な倉庫の中から最適な中継拠点を自動で算出できる新機能「Optis」を提供開始しました。
1.実在する倉庫の中から輸送効率が最適になる拠点を算出
Optisは、出発地と到着地、荷物の量を入力するだけで、物流コストを最小限に抑える最適な中継拠点や、DC/TCといった拠点の立地を自動的に算出します。表示されるのは既に存在するシェアリング可能な倉庫のため、新たな土地取得や物流施設の建設コストの心配なく中継輸送を効率的に実現することができます。
2.トータルの輸送費や保管料を確認
輸送距離や物量に応じた倉庫費用と輸送費を加味した総物流費も同時に算出されます。燃油価格等の値上げにより、高騰した物流コストの見直しにもご利用いただけます。
3.効率的な物流網の構築が可能
2024年4月1日より長時間労働が規制されることによって、1日で往復できる距離の目安は片道150〜300km程度(※)と考えられます。Optisは、輸送時間の上限を定めて輸送ルートを算出することができるため、長距離輸送の改善としても活用可能です。
(※)1日に往復できる距離の算出根拠
当社試算による。トラックドライバーの1運行当たりの運転時間を6時間30分とした場合、一般道路と高速道路の法定速度を鑑みて算出。
■Optisの利用料金
Optisは無料でご利用いただけます。
▼中継拠点の検索はこちら(Optisアカウントの作成が必要です)
https://optis.souco.space/register/
■souco社について
souco社は、BtoBでの倉庫シェアリングを中心とした、物流リソースのシェアリングプラットフォームを提供するスタートアップ企業です。
物流施設・倉庫の空きスペースを抱える企業と、季節波動等によりスペースを必要とする企業の情報を集約し、1年未満の短期利用を中心に、小ロット〜 1,000坪単位での倉庫利用を促進しています。
2023年現在、全国一律料金の従量制保管サービスの提供・輸送サービスの提供等のシェアリング事業の他、倉庫拠点管理ツール・物流施設テナントポータルの提供等のソフトウェア事業、業界特化型のサービス開発事業等を行っております。souco社は、蓄積された日本全国の倉庫のデータベースを活用し、テクノロジーによって物流リソースの最適配分を支えて参ります。