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倉庫・物流の課題解決

ECと店舗の在庫管理、同じ在庫で回していませんか?チャネル別保管の考え方

2026.09.16
EC 小売 在庫管理 物流効率化 ワンストップ物流
ECと店舗の在庫管理、同じ在庫で回していませんか?チャネル別保管の考え方

在庫は1つなのに、なぜこんなに混乱するのでしょうか?

ECと実店舗、どちらも同じ商品を扱っている。
在庫も同じ。数量も合っている。
それなのに——

  • ECでは在庫があるはずの商品が欠品表示になる
  • 店舗納品分が足りない、または余る
  • 棚卸のたびに在庫差異が発生する

こうした悩みを抱える企業は少なくありません。
そして多くの場合、原因は「管理が甘い」「確認が足りない」と片づけられがちです。

しかし実際には、在庫の持ち方そのものが、構造的に無理をしているケースがほとんどです。

EC出荷と店舗納品は、そもそも別物

まず前提として押さえておきたいのは、
EC出荷と店舗納品はまったく性質の違うオペレーションだということです。

EC出荷の特徴

  • 小口・多頻度
  • 1点単位のピッキング
  • 当日〜翌日出荷が前提
  • 誤出荷=即クレームにつながる

店舗納品の特徴

  • ケース・ロット単位
  • 定期納品・一括納品が多い
  • 納品日・納品時間の制約
  • SKU混在より数量管理が重要

この2つを、
同じ在庫・同じ棚・同じ動線で回そうとすること自体が、実はかなり無理のある設計なのです。

EC出荷と店舗納品の違い

なぜ誤出荷・在庫差異が起きるのか?

「同じ在庫なのに、なぜズレるのか?」
その答えはシンプルです。

在庫の“取り合い”が起きているからです。

  • ECで急な注文が入る
  • 店舗納品分として確保していた在庫を崩す
  • 数量調整が間に合わない
  • 結果、どちらかが欠品・過剰になる

この状態では、
どれだけWMSやシステムを整えても、
現場は常に“綱渡り”になります。

問題は、
「在庫数が合っていないこと」ではなく、
用途の異なる在庫を、同じ場所で管理していることなのです。

同じ在庫を共有することで起きる問題

“同じ在庫”という考え方を一度手放す

ここで重要なのは、
「商品は同じでも、在庫の役割は違う」という視点です。

  • EC用在庫:すぐ出る・すぐ動かす
  • 店舗用在庫:計画的に動かす・まとめて動かす

役割が違うなら、
置き場所が違っても不自然ではありません。

むしろ、
同じ場所に置き続けることの方が、
誤出荷・作業ミス・在庫差異を生みやすい構造になっています。

分散保管という選択肢

ここで出てくるのが、
チャネル別に在庫を分けて持つ「分散保管」という考え方です。

  • EC向け在庫:出荷スピード重視の拠点
  • 店舗向け在庫:納品計画に合わせた保管拠点
  • 販促・予備在庫:一時保管用の外部倉庫

すべてを完全に分ける必要はありません。
「動きの違う在庫だけを外に出す」だけでも、
現場の負担は大きく変わります。

分散すると、現場で何が変わるのか?

分散保管を導入した企業からよく聞くのは、
次のような変化です。

  • ピッキングミスが減る
  • 在庫差異の原因が明確になる
  • ECと店舗の調整業務が減る
  • 「今どの在庫を優先すべきか」が分かりやすくなる

つまり、
在庫が増えたわけでも、売上が変わったわけでもないのに、
現場の混乱だけが減るのです。

分散保管による現場の変化

soucoを使った分散保管の考え方(例)

soucoでは、
EC・店舗を併用する企業向けに、
以下のような分け方が取られています。

  • 主倉庫:EC出荷用の即動在庫
  • 外部倉庫:店舗納品分・予備在庫
  • 繁忙期のみ:一時的なバッファ拠点として活用

重要なのは、
「ECか店舗か」ではなく、
“どの在庫が、今すぐ動くべきか”で分けている点です。

まとめ:在庫を分けるのは、管理を楽にするため

ECと店舗を同時に運営している企業ほど、
「在庫は一元化すべき」という考えに縛られがちです。

しかし実際には、
用途が違う在庫を分けることこそが、管理をシンプルにする近道です。

もし今、

  • 在庫差異が頻発している
  • 現場が常にバタついている
  • ECと店舗の調整に時間が取られている

そんな状況であれば、
それは人や仕組みの問題ではなく、
在庫の置き方を見直すタイミングかもしれません。

在庫は「まとめる」だけでなく、
「分ける」ことで、初めて回り始めることもあるのです。

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