シートパレットとは|使い方やメリット・デメリットも解説

- 現状より安いパレットを探している
- 誰でも持ち運べるようなパレットを探している
- 保管スペースの効率を上げたい
上記のような悩みを解決できるのがシートパレットです。本記事ではシートパレットの概要や、メリット・デメリットを解説します。
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目次
シートパレットとは
立体的なパレットとは異なり、段ボール製や紙製、樹脂製の薄いシート状のパレットを指します。立体的なパレットの厚みは144mmが定番ですが、シートパレットの厚みは1mm〜5mmのため積載効率を高められるのが特徴です。物流の拡大に伴い、積載効率・輸送効率を上げる目的で作られました。
主に米袋や肥料、飼料、樹脂袋、段ボール箱の輸送と保管で使用されており、他にも荷物と荷物の間に挟むことで荷崩れを防止できるのが特徴です。また、シートパレットであれば上に乗っている荷物だけ降ろすこともできます。
シートパレットはどんな分野で使われている?
シートパレットは、倉庫保管業・食料品製造業・機械工業・水産業・化学工場・紙製品業など幅広い業種で使用されています。
保管する荷物としては、
- 缶詰、煙草、冷蔵冷凍食品などのカートンボックスに入った商品
- 粉末や粒状物の荷物を保管・運搬するためのフレキシブルコンテナバッグ
- 米袋
などが挙げられます。
誰でも持てるくらい軽く、シートパレット単体を手で運ぶこともできるため、作業効率の向上と労力軽減が実現できます。
シートパレットを使うメリット
紙製と樹脂製では性質が異なるため、共通・紙製・樹脂製の3つに分けてメリットを解説します。
紙製や樹脂製シートパレットで共通しているメリット
省スペースでコスト削減
通常パレットより薄いため、積載効率や保管効率がアップします。
軽量
厚みが1mm〜5mmのため、従来の立体的パレットより薄くて軽いのが特徴です。標準的なT11型パレットを3段積みした場合と比較して、40cm以上の有効スペースが生まれます。
安全性が高い
重ねたシートパレットが倒れても、人への影響が少ないのが特徴です。
カスタムオーダー可能
自社商品の幅に合わせてサイズ調整ができます。
紙製シートパレットのメリット
値段が安い
樹脂製のシートパレットより安価です。
樹脂製シートパレットのメリット
耐久性が高い
湿気や薬品に強く、強度の低下が少ないのが特徴です。
衛生的
洗浄できるため、菌の繁殖も防げます。
においがつかない
樹脂製のシートパレットであればにおいが付着しないため、商品への匂い移りの心配もありません。
シートパレットのデメリット
デメリットも同様に共通・紙製・樹脂製の3つに分けて紹介します。
紙製や樹脂製シートパレットで共通しているデメリット
フォークリフトの仕様変更
フォークリフトに「プッシュプルアタッチメント」を付ける必要があり、2本の爪を差し込む用の標準型パレットには使用できません。
プッシュプルアタッチメントの購入
上記にもあるように、シートパレットを使用するためにはプッシュプルアタッチメントを購入する必要があります。
紙製シートパレットのデメリット
耐久性が低い
紙製なので水濡れに弱いのが懸念点です。
樹脂製シートパレットのデメリット
新しく作る場合にコストがかかる
新しいサイズで樹脂製のシートパレットを作る場合は「型」が必要になります。そのため型代が加算され、コストが高騰します。
柔軟性が低い
何度も好みのサイズにカスタマイズができません。
シートパレットを運ぶ方法
シートパレットの運搬時はプッシュプルアタッチメントを付けたフォークリフトが必要です。シートパレットを運ぶ方法を順番に解説します。
- シートパレット端をグリッパーでつかみます。
- シートパレットを少し持ち上げてから、プルレバーを押してシートパレットごと荷物をプラテン上に引き寄せます。(プラテンとは、プッシュプルアタッチメントに付いている50mmミリ〜450mmミリ幅の大きな鉄板のことです。)
- プラテンの先端を床面や保管用パレット等の支持面に軽く接触させます。
- プッシュレバーを押して、グリッパーをシートパレットから離します。
- 油圧で前後動するフェースプレートが荷物を押し出すと同時に、フォークリフトを後退させることで、荷物を降ろすことができます。
また、シートパレットに乗っている荷物のみを置くことも可能です。荷物のみを押し出すときは、グリッパーを開いてシートパレットの端をシートリテーナーでつかみ直します。荷物のみをフェースプレートで押し出しながら、フォークリフトを後退させて荷物を降ろします。
まとめ
シートパレットの概要からメリット、デメリット、使用方法について紹介しました。
2019年12月から広まったコロナウイルスやロシアのウクライナ侵攻に伴い、円相場は1ドル=145円まで値下がりし、1998年以来24年ぶりの円安水準を更新しました。(※2022年10月)その影響により仕入れ原価や物流費が高騰し、企業は1円でも仕入れを下げる努力が求められるようになりました。
コスト削減の方法として、シートパレットへの変更も検討してみてはいかがでしょうか。
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- シートパレット端をグリッパーでつかむ
- シートパレットを少し持ち上げてから、プルレバーを押してシートパレットごと荷物をプラテン上に引き寄せる
- プラテンの先端を床面や保管用パレット等の支持面に軽く接触させる
- プッシュレバーを押して、グリッパーをシートパレットから離す
- 油圧で前後動するフェースプレートが荷物を押し出すと同時に、フォークリフトを後退させて荷物を降ろす