段ボールの種類|厚さ・材質・形状の違い

souco編集部
段ボールの種類|厚さ・材質・形状の違い
(画像:iStock)
どの段ボールも同じ材質に見えますが、引っ越し用、メール便、食品用などと用途に応じて適した厚みや強度があり、どれも同じではありません。荷物やシーンに合わせて段ボールを選ぶことで、商品の見栄えを良くしたり、底抜けや型崩れしないよう強度を上げることも可能です。 そこで今回は、段ボールがどのように作られているのか、詳しく知りたい人に向けて厚さや材質、形状の違いについて解説します。

段ボールの構造

段ボールは「ライナー」「中芯」「フルート」の3種類によって構成されており、厚みや段数によって強度が異なります。ライナーとは、段ボールの表面と裏面に使用されている紙のことで、このライナーの間に挟む波状の紙を中芯と呼びます。そしてフルートとは中芯の厚みのことで、Aフルートというようにアルファベットで区別するのが特徴です。

片面段ボール

1枚のライナーに波状型の中芯原紙を貼り合わせた段ボールです。薄くて柔らかくクッション性に優れていることから、梱包用のラッピング、工作用、猫の爪とぎ、緩衝材としても使われています。

両面段ボール

2枚のライナーに波状の中芯原紙を貼り合わせた段ボールです。梱包用の段ボールとして、幅広く流通しています。

複両面段ボール

両面段ボールに、片面段ボールを貼り合わせた段ボールです。Wフルートとも呼ばれています。2枚の段ボールを貼り合わせることで強度が増すため、重い荷物や輸出用、長期保管などに適しています。

複々両面段ボール

複両面段ボールに、片面段ボールを貼り合わせた3層構造の段ボールです。3層構造になっているため、段ボールの中で最も強度を誇る材質で、複両面段ボールで保護しきれない梱包物や緩衝材として用いられています。また、強化段ボールとして、家具や子供用の玩具に使われるケースもあります。

フルートによる違い

フルートとは段ボールの波形部分の高さや段のことを指します。段数が多いほど丈夫な段ボールになります。

Aフルート

段の高さが高く強度も強いタイプ。一般的な段ボールとして流通しています。主に引っ越しや青果物などの梱包用に使用されています。

項目 内容
記号 A/F
段数 34±2
厚さ 約5mm
段繰率 約1.6

Bフルート

Aフルートより波が細かいため、厚みがなくつぶれにくいのが特徴です。CDといった軽量物、缶詰・瓶詰の梱包箱として利用されることが多い規格です。

項目 内容
記号 B/F
段数 50±2
厚さ 約3mm
段繰率 約1.4

Eフルート

波が細かいためキレイに印刷できるものの、強度が弱い規格です。化粧箱やギフトパッケージ用として使用されます。

項目 内容
記号 E/F
段数 93±5
厚さ 約3mm
(80程度のものもある)
段繰率 -

Fフルート

薄くて軽いのが特徴。カラー印刷に適しており、メール便やポスターケース用、食品容器として使用されています。
また、Eフルート以下の厚みはマイクロフルートとも呼ばれます。JIS規格が定められておらず、フルートの厚さはメーカーによって異なるため注意が必要です。

項目 内容
記号 F/F
段数 120以上
厚さ 約0.6〜1.0mm
段繰率 -

Gフルート

世界で一番薄い段ボール。ライナーを入れても1mm前後の薄さです。オフセット印刷機でダイレクトな印刷が可能で、食品用容器やギフト用パッケージ、ディスプレイ広告板としても使用されています。

項目 内容
記号 G/F
段数 180以上
厚さ 約0.5〜0.9mm
段繰率 -

Wフルート

AフルートとBフルートを貼り合わせた構造のため強度があります。重量物や海外用の梱包箱として使用されているのが特徴です。

項目 内容
記号 W/F
段数 -
厚さ 約8mm
段繰率 -

ライナーに使われる材質の違い

段ボールの材質を表す記号

ライナーとは段ボールの表裏に使用される紙のことです。古紙やパルプを使用しており、古紙含有率が多くなるほど強度が弱くなるのが特徴です。「D4」などで表され、アルファベットが古紙の含有率、数字が1平方メートルあたりの紙の重量(g/m2)を表しています。
古紙の含有率が多い順にD、C、Kの3種類で分けられており、紙の重量は基本的に1桁の数字で表します。段ボールで使用されている紙の重量は120〜280g/m2ほどであるのに対し、数字が1桁なのは尺貫法で計算されているためです。例えばD4の場合、1両(10匁)37.5gのため、4両×37.5g=150gで紙の重量は150gとなります。

材質ごとの特色

D4

重量(g/m2):120g
古紙含有率が95%以上。安く段ボールを作れるものの強度は弱くなります。表面がザラザラしているのが特徴。現在では中芯部分に使われています。

C120

重量(g/m2):120g
古紙含有率が90%以上で強度は弱いものの、D4よりは滑らかさがあります。

C5

重量(g/m2):160g
古紙が90%以上含まれています。強度を必要としない食品容器や仕切りなどに向いています。

K5

重量(g/m2):160g
バージンパルプ古紙が30%以上含まれています。一般的な段ボールに使用されていて強度は強めです。キレイに印刷をしたい場合に向いています。

K6

重量(g/m2):210g
バージンパルプ古紙が30%以上含まれています。K5よりもライナーが厚いため強度を必要とする段ボールに向いています。段ボールを重ねてもフタが凹まないほど強度があるのが特徴です。

K7

重量(g/m2):280g
バージンパルプ古紙が30%以上含まれています。強度はK6よりもあるため輸出用や重いものに向いています。基本的にオーダーメードで使用されることが多いです。

段ボールの中芯による強度の違い

中芯とは、ライナーの間に挟まれた波型の部分のことです。波型にするために柔らかい素材が使われています。ライナーと同じように、1平方メートルの重さに応じてグレードが変わり単位は「g」です。重い方が強度が高く、特に丈夫な段ボールを作る場合は薬剤で強化した中芯を用いることもあります。
ただし、中芯はライナーとのバランスも重要です。バランスが悪いと中心の硬さに耐えきれずに、ライナーが破れてしまう危険性があります。段ボールに強度を求める場合は、中芯の素材にも注目するとよいでしょう。

種類 特徴
120g 一般的な中芯。
C5ライナーが適しています。
160g 140〜160サイズの段ボールで使われることが多く、
C5ライナーが適しています。
180g K5ライナーが適していますが、
一般的には使われません。
180g強化 冷蔵・冷凍品や青果物といった段ボールに向いており、
ライナーはK6以上です。
200g強化 あまり使われないため、オーダーする時に程度の数量が必要。
ライナーはK6以上が適しています。

段ボールの形状による違い

ここからは段ボールの形式ごとに、 構造、特色、主な利用用途について解説します。

A式段ボール

特色

A式段ボールは「みかん箱」とも呼ばれ、日常でもよく見かける形式です。抜き型を使わずに製造できるため箱の寸法に自由度があります。加えて大量生産可能なことからオーダーメイドであっても製造コストが安いのが特徴です。
フタや底をガムテープで固定する手間はありますが、底が抜けにくいため強度があります。

構造

4面のフラップ(フタ)の長さが同じで、外フラップが突き合わせになっています。段ボールシートに縦横の切れ目を入れ、フラップとのりしろに切り込みを落とすだけの構造です。
フタがない半A式、底面が2重のオーバーラップと商品に応じて種類が展開されています。

主な利用用途

食品や洋服、書類、家電製品、引っ越し用の梱包箱として幅広く使われている形式です。Wフルートで作られたA式段ボールは、海外発送や自転車・サーフボードといった重量物の梱包としても使用されています。

B式段ボール

特色

キャラメルを包む箱と同じ形状であることから、別名「キャラメル箱」とも呼ばれている形式です。見栄えが良いためギフト用としても人気があります。

構造

サイドに一カ所のりしろがあることにより筒状になるため、ガムテープを使わずに簡単に組み立てられる形式です。フタや底を差し込むだけで箱が仕上がります。
抜き型を使用して製造され、10cm以上の深さがある荷物に向いています。

主な利用用途

ポスター用、CD、書籍、絵画といった内装箱に向いています。

C式段ボール

特色

フタと身が2つに分かれていて、底は1枚の面になっています。見た目の良さから贈答用ボックスや収納箱としても利用されている形式です。

構造

通常抜き型を使いますが、針金で留める場合は、抜き型を使わずに製造します。フタのないA式段ボールを重ね合わせて簡易的にC式段ボールとするケースもあるなど、バリエーションが豊富な形式です。

主な利用用途

タオルや衣類、果物、ワイン、ビールといった贈答用のパッケージとしてよく用いられています。また、照明器具の梱包用として針金で固定したC式段ボールを使うこともあります。

N式段ボール

特色

1枚のシートを折り込むだけで簡単に組み立てることができ、量産も可能なのでコストパフォーマンスに優れています。また陳列性に優れている形のため、重ねて置くことも可能なパッケージです。

構造

C式段ボールの折り込みタイプと形状が似ていますが、大きな違いはフタと身が一体化しているワンピース型であることです。テープがなくても組み立てられます。また、抜き型による量産にも向いている形式です。

主な利用用途

メール便や靴箱、ピザ用の箱として使用されています。

ヤッコ型段ボール

特色

展開図が、折り紙のヤッコに似ていることからヤッコ型と呼ばれています。薄くて平らな形状で、風呂敷のように包み込んで梱包する形式です。

構造

広げると太い十字のような形になっており、縦と横の部分に折り込み用の罫線が入っています。構造上、側面にある辺は段ボールが突き合っているだけで隙間ができるため注意が必要です。
抜き型を使うタイプと使わずに切れ込みを入れるタイプがあり、どちらも底の部分はフラットになっています。

主な利用用途

CDや本、カタログ、チラシといった薄くて軽い商品が向いています。

まとめ

段ボールは「ライナー」「中芯」「フルート」の3層構造によって成り立っています。また形状にも種類があり、それぞれの組み合わせ方によって強度や使われ方が異なっています。
自分が入れたい荷物やシーンに合わせて形状や材質を選び、適切な段ボールに荷物を保管しましょう。

記事の執筆者

souco編集部

株式会社souco

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