A式段ボールとは?展開図とメリットを解説

souco編集部
A式段ボールとは?展開図とメリットを解説
(画像:iStock)
A式段ボールは、食品や家電、医療用、引っ越しなど様々な場面で梱包用段ボールとして幅広く普及しています。1950年代に青果物を入れる箱として誕生し、その利便性から産業界にも浸透し始めました。特にA式段ボールは安く早く生産ができるため、最も流通量が多い形式となっています。
A式段ボールのメリットや規格について詳しく紹介します。

A式段ボールとは

概要

A式段ボールはJIS Z 1507にてコード番号:0201で定義されている形式です。国際規格に合わせコード番号で表すようになったものの、旧JIS規格で「A-1式」と規定されていたため今でも「A式」と呼ぶ風潮があります。別名「ミカン箱」とも呼ばれています。

構造

A式段ボールは、4面のフラップ(ふた)の長さが同じで、外フラップが突き合わせになっています。段ボールシートに縦横の切れ目を入れ、フラップとのりしろに切り込みを落とすだけの構造です。

組み立て方

長さ面のフラップを箱中央部で突き合わせて、ステッチやテープを使い組み立てます。フラップと底の部分はテープを貼って閉じる手間はありますが、抜き型が不要なことからコスト面で優れている段ボールです。

A式段ボールの中にも種類がある

半A式

JIS規格( JIS Z 1507 - 0200 )
A式のフラップを省いた構造で、ゴミ箱のような形式です。A式と同じく抜き型不要で、シートの無駄がないためコストパフォーマンスに優れています。部品や書類入れなどにおすすめです。違うサイズを2つ用意すると、ギフト用のフタ式箱としても活用できます。

オーバーフラップ

JIS規格( JIS Z 1507 - 0203 )
外側のフラップが長く、2重に蓋ができる段ボールです。底も2重になるため、底の中心部に重量が集中することがなくなり、底抜けしづらい段ボールとなります。自転車、ギター、サーフボードなど幅がなく、長さがあるような重量物にオーバーラップを用います。

【番外編】ラップラウンド

ラップラウンドは平らな状態から内容物を包み込んで組み立てる形式で、A式を横倒しにしたような形をしています。組み立て専用の機械が必要です。カップ麺や缶製品、加工食品などの梱包材として用いられており、スーパーなどで段積みして販売することもあります。

A式段ボールのメリット

A式段ボールはサイズ展開が豊富で、高速で製造できるため大量生産可能な段ボールです。なぜA式段ボールがコスト面において優れているのか、メリットについて解説します。

材料の無駄がない

A式段ボールの製造工程は非常にシンプルです。A式段ボールは、抜き型を使わないため材料の無駄がありません。切り目は直線で構成されているため、段ボールシートを機械に投入するだけでA式段ボールになって排出されます。
さまざまな寸法の段ボールを加工できるため、寸法指定のオーダーメイドでも抜き型不要で製造可能です。

箱のサイズに自由度がある

前述の通り、A式段ボールはのりしろ部分を1カ所だけステッチ止めをするのが一般的です。そのため通常サイズの段ボールは1枚の段ボール板から作られており、1ピースと呼ばれています。これを複数のピースに分けて最後に繋ぎ合わせれば、機械の最大寸法を超える大型の段ボールを作成することも可能です。

製造コストが安い

段ボールが完成するまでには印刷、折り目や切り込みを入れる、折り曲げて糊付けするなどの工程があり、製造コストを考えるとロット数(数量)が必要です。しかしA式段ボールは、この作業を一つの機械で完結でき、他の形式の段ボールに比べて高速に作れるため大量生産も可能です。抜き型が必要な段ボールは、シートを1枚ずつセットしプレスして打ち抜く工程があり作業スピードは劣ります。

まとめ

A式段ボールは、縦横の折り目をつけた後にフラップとのりしろを切り落とすだけで作れる抜き型の不要な形式です。一連の製作工程を1つの機械で完結できるため、コストを抑えられるのがメリット。重量物や内容物に応じて「半A式」「オーバーフラップ」「ラップラウンド」といった形の種類や、ピースを組み合わせて大型サイズの箱を作ることもできます。

記事の執筆者

souco編集部

株式会社souco

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